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シャルドネ大好き!
- 2019.05.09
最も知られた白ブドウ
どんなにワインの事を知らない人でも
一度は聞いた事があるであろうブドウ、
「シャルドネ」についてお話しします。
最近ではジュースやお菓子にも使われていたり
目に触れる事も多いです。
驚くべき適応力
なぜこれほどまで有名なのかはおそらく
世界中で広く栽培されているからだと思います。
ここまで広まったのは環境への適応力の高さにあると思います。
どんな環境でも素晴らしい品質に仕上がるのです。
暖かい場所ならトロピカルフルーツのような強い甘みと
コッテリとしてコクが生まれて、
寒い場所なら柑橘やリンゴのような酸が際立った
スッキリとした風味となります。
シャルドネの特徴とは?
シャルドネ自体は特徴というものがほぼなくて
造り手の意志や土地の環境が色濃く反映されるブドウです。
アメリカのカリフォルニア州では温暖なので
コクのあるトロピカルな果実味と
樽熟成をしっかりかけたバニラ香がするワインが多いです。
フランスのシャブリ地区ですと冷涼なので
酸味とミネラル分の多いスッキリとした柑橘系の
味わいが中心となってきます。
ブラインドテイスティングで利き酒を行う場合、
シャルドネはとても当てるのは難しいと思います。
ソーヴィニョンブランというブドウなら
青々しいハーブの香り、
ゲヴェルツトラミネールという品種ならライチの香り、
リースリングならペトロールという石油のような香り、
など特徴がありますがシャルドネにはそれが無いので
とても難しいです。
私もソムリエ資格の受験の際は利き酒の訓練をしましたが
「あまりピンとこない特徴だからシャルドネ?」と
判断していました。
シャルドネのABC
あまりにもシャルドネが多いので
「Anything but Chardonnay 」
略してABCという言葉があります。
「シャルドネ以外で」という意味です。
まあそう言いたくなる気持ちもわかります。
しかし私は積極的にシャルドネを飲んでいきたいです。
偉大な白ワインやシャンパーニュには
シャルドネが不可欠だからです。
特に白ワインの銘醸地のフランスのブルゴーニュ地方の
シャルドネは特筆すべきものがあります。
また様々な国や地方のシャルドネを飲み比べると
バラエティの豊富さにきっと驚かれると思います。
相性の良い料理
最後に料理とのマリアージュについて。
白ワインですので魚料理と相性が良いのは当然ですが
濃いめのシャルドネには豚肉や鶏肉にも合わせる事ができます。
樽熟成させたシャルドネにはバターやクリームを使った物も
抜群の相性を見せてくれます。
「失敗が怖い。」
「接待で使いたい。」
「何を頼んだら良いかわからない。」
というときにぜひ選んでみてください。
その万能ぶりに助けられると思いますよ!