飲みかけワインの保存法

• 2019.03.25

ワインは飲み切らないといけない？

「ワインって１回開けたら飲み切らないとダメなんでしょ？」

「ボトル１本飲み切れないから開けるのに躊躇しちゃう。」

「長持ちさせる方法はないの？」

これらの話をよく伺います。

この解決方法とやってはいけない方法、

またレガーメで使用している秘密兵器について大公開しようと思います。

空気を遮断するには

まず何故ワインを抜栓すると早く飲まなければいけないかというと

「空気に触れると酸化する」からです。

酸化する＝状態が変化して劣化していく

という事なのです。

なのでなるべく空気に触れない環境を作ってあげる必要があります。

リーズナブルな方法

まずお金をかけない最適な方法をご紹介します。

それは「容器を移し替える」です。

一般にワインの容量は７５０mlです。

飲み切れない分を小さい容器に移し替えて

物理的に空気を遮断してしまいます。

この容器は１４０mlです。

ポイントはフチまでギリギリにワインを注ぐことです。

小さいペットボトルだと３４０mlです。

これならボトル半分程が入ります。

ワインを飲んでいて残った物を移しても良いのですが

出来れば最初に保存用として移してしまった方が

より長持ちします。

というのは飲んでいる過程でどんどん空気に触れてしまって

酸化が進むからです。

この方法が一番リーズナブルに実践できる方法だと思います。

バキュバンの罠

次にあまりオススメしない方法をご紹介します。

それは「バキュバン」です。

写真の右手のキャップをボトルにはめて

左手のポンプを使ってボトル内の空気を吸いだします。

空気が抜けるとカチカチという音が鳴って知らせてくれます。

このグッズは飲食店でかなりの頻度で使用されています。

一般の消費者も多くの方が使われています。

手軽に空気が抜けるので普及しているのでしょう。

しかし大きな弱点があります。

まず一つ目は「あまり真空になっていない」事です。

コルクを挿し直すのと比べると

多少は酸化を遅らせる事ができる程度です。

そして二つ目が最大の弱点で

「空気と共に香り成分も奪ってしまう」事なんです。

香りはワインにとって命と呼べるものです。

それが抜けてしまうのでワインのバランスが

非常に悪くなってしまいます。

多少酸化を遅らせる代償としてはあまりにも大きいです。

バキュバンを使うぐらいならコルクを挿し直した方が

良い状態を保てます。

大分昔は私もバキュバンを使っていましたが

今は全く使っていません。

もしあえて使うなら窒素ガスをワインボトルに注入して

キャップをはめて、軽く何回か空気を抜くという方法が有効です。

窒素ガスは空気との接触を遮断してくれます。

そして上部に残った空気をポンプで吸い出してあげるのです。

この方法は非常に有効なのですが

窒素ガスのスプレーはとても高価で

作業も面倒なのであまりオススメはしていません。

レガーメの秘密兵器

ではレガーメではどうして保存しているのかというと

「アンチオックス」というキャップを使っています。

ショップで１つ２５００円程度で売られています。

これのすごいところはカーボンフィルターが入っていて

大幅に酸化を遅らせてくれるところです。

香り成分はそのままなのでダメージはなく

シリコン製でボトルにしっかり密着するので

空気も通しません。

側面にダイヤルが付いていて抜栓日付がわかるようになっています。

何よりかぶせるだけなので非常に簡単です。

レガーメでは３０個程購入してあります。

グラスワインを常時１５〜２０種揃えられるのは

このアンチオックスのおかげです。

ちょっと高い買い物ですが何年も使える物なので

ぜひ使ってみてください。

これがあれば何本も同時に開けて

飲み比べるという事も出来ますよ！

あなたのワインライフの充実にお役立てください。