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悪天候をものともしない強者
- 2018.07.04
良い年と悪い年
よくワインの世界において
「2011年は好天候のおかげで良い年だ」
「2014年は悪天候続きでダメだ」
などと語られることがしばしばあります。
ボジョレーヌーボーの売り込みで
「100年に一度の世紀のヴィンテージ!」
なんて大騒ぎしているのを
見た事があるのではないでしょうか。
という事で「ヴィンテージ」に焦点を
当ててお話ししたいと思います。
そもそもヴィンテージって何でしょうか?
一般に「ヴィンテージ物のジーンズ」とか
使われる事が多いですが
ワインの世界では「ワインが作られた年」を指します。
ワインはビールなどと違い、人の手が
あまり加わらないのでブドウの出来に
よって大きく味が変わります。
なので先程述べた良い悪いの話が
出てくるのです。
悪い年に悪いワインができるとはかぎらない。
確かに良い年には良いワインが出来ます。
では悪い年に悪いワインができるかというと
必ずしもそうではありません。
あまり良くない生産者の場合は
天候によって出来不出来があります。
好天候のときは手間をかけなくても良い ブドウが育ちます。
悪天候のときに手間をかけないとダメなブドウが育ちます。
なのでダメ生産者の悪い年のワインは美味しくありません。
では優良生産者の場合はどうでしょうか。
彼らは悪い年にものすごく仕事をします。
生産量が落ちるのを覚悟でブドウを間引いたり、
少しでも良くない粒を取り除いたり
それはそれは大変な手間をかけます。
また例えば、
良い区画のブドウを使った高いワインと
その他の区画で作ったワインの2種類の
商品を出している生産者がいたとします。
高いワインをリリースするのに適さないと
判断した時にそのブドウを格下げして
リリースする事もあります。
その場合はリーズナブルなワインに
良いブドウを使うことになるので
例年より美味しくなるという逆転現象がおこります。
よい生産者を見極めるには
悪いと言われている年のワインを
飲んでみる事をオススメいたします。
あと、良い年のワインは飲み頃を
迎えるのに長い期間を要しますが
悪い年のワインは比較的早い段階で
美味しく飲めます。
結構、奥が深いと思いませんか?
「もうそんなの難しいから
美味しいワインをとにかく飲みたい!」
って方はレガーメで私にお聞きください。
飲み頃のワインを揃えて
あなたのご来店お待ちしています。