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ラタトゥイユとカポナータ
- 2018.09.12
今日は洋食系のレストランで
よく見かけるメニューのお話です。
ラタトゥイユというものがあります。
いわゆる「野菜のトマト煮」です。
よく聞く馴染みのある料理だと思います。
一方でイタリアンレストランで
カポナータというメニューがあります。
こちらはもしかしたら初めて聞いたという人も
いるかもしれません。
こちらも野菜のトマト煮です。
似たような料理ですが厳密には違います。
ラタトゥイユは南仏の料理で
ズッキーニが主役です。
玉ねぎ、ズッキーニ、ピーマン、ハーブ、トマトがベースで
ナスが入ることもあります。
固いものから順に炒めて煮ていきます。
味わい的にはアッサリとしています。
一方カポナータはシチリア料理でナスが主役です。
玉ねぎ、パプリカ、ナス、ズッキーニ、
セロリ、トマトを入れます。
最大の違いはナスを素揚げしてから煮込むことです。
そうすることによって濃厚な風味に仕上がります。
そして砂糖と白ワインビネガーを入れて
甘酸っぱく仕上げます。
暑いシチリアなので
腐りにくくする知恵なのかもしれません。
そして両方に共通するのが
冷たく冷やすという事です。
温かくしても食べますが
冷たい方が美味しいです。
アッサリな気分ならラタトゥイユ、
コッテリな気分ならカポナータが
良いかもしれませんね。
レガーメではカポナータをお出ししています。
ただ少しアレンジしています。
まず砂糖とビネガーは入れていません。
日本人はあまり甘酸っぱい料理が
得意ではないと個人的に思っているので入れていません。
あと一般的にトマトホール缶、又は生のトマトを入れます。
でもこれだと水分が多いので
レガーメではトマトペーストで作ります。
極力水分を減らして野菜からの水分で煮ているので
とても凝縮感がある仕上がりです。
さらにコクを出すために提供の際にパルミジャーノを
タップリかけてお出ししています。
作って冷蔵庫に入れておけばいつでもすぐ食べられて
無限にワインが飲めちゃいます(笑)
オススメは果実味のある南の赤ワインです。
野菜の強い甘みと果実の甘みがドンピシャです!
ぜひお家でも作ってみてくださいね。
でもレガーメに来ればいつでも食べられますので
ご来店お待ちしています。