ワインの代表的なダメージとは？

• 2019.01.17

意外と多いブショネワイン

「なんかこのワイン、変な匂いがするな・・・。」

「ギシギシして全然美味しくない！」

そんなことをワインを飲んで思ったことはないでしょうか？

それはもしかしたら何かしらのダメージを負ったワインなのかもしれません。

ブショネ

ワインのダメージで最も有名な物に「ブショネ」があります。

ブショネとはコルク臭とも言われていて天然木のコルクを漂白するときに使われる塩素と

コルク上のカビが化学反応を起こしてワインに不快な香りを与えてしまう現象です。

出現確率は８％ぐらいと言われていましたが

最近はもっと減って２〜３%とのデータもあります。

その香りはカビそのもので雑巾を陰干しして放置したようなひどい臭いです。

ブショネが厄介なのはどんなに良い環境に置いておいても不可抗力で発生してしまうことです。

天然コルクを使っている以上避けられない問題です。

ブショネに侵されたワインの味は当たり前かもしれませんが臭いです。

あと梅干しを食べたときのようなキュ～！と口が縮こまる感覚があります。

そのワインの良さが全く分からなくなり

どんな高価なワインも台無しになってしまいます。

ブショネの場合はすぐにコルクを締めなおしてワインショップに持ち込みます。

ブショネだと確認が取れれば交換してもらえます。

飲食店の場合は店員に言って確認してもらい交換をお願いしましょう。

レガーメでは確認を怠らないのでブショネのワインをお出しする事はありませんが

他の店に行くと結構ブショネワインが出てくる事があります。

「ブショネですよ。」と伝えても「？？？」という反応される事もしばしば、、、。

実は飲食店でもブショネの香りがわかってない方が意外と多いんです。

そんなとき私は「もう大丈夫です。」と伝えて違うワインを頼んでしまいますね。

その違うワインもブショネだった事があって

自分の運の悪さを呪った事もあります(苦笑)

私もワインの飲み始めの頃はわかりませんでした。

同じ銘柄で正常な物とブショネの物を比べた時に

「これか！」と気付く事ができました。

あと難しいのは熟成した古酒にもこの香りが発生してしまう事がたまにあったりします。

これはワイン本来の物なので判断が難しいところです。

ダメ元で試す方法

自宅でブショネに当たってしまった場合、

正直ワインショップに行くのが面倒だなと思う時があります。

ブショネワインは美味しくはないですが飲んでも健康上

害はないので捨てるのも忍びない、、、。

そんな時に私はダメ元で試すある方法があります。

それは「食品ラップをワインに入れて振る」です。

ポリエチレンが臭いを吸着して比較的飲める状態まで

回復する可能性があります。

ただ本来の味わいには戻らないのでご注意を。

料理に使う

もう１つおススメなのは料理に使う事です。

そのまま使っても良いのですが、若干匂いが残ってしまうので

弱火で５分の１程度に煮詰めます。

そうすると気にならない程度の状態になります。

私のオススメはカレーに入れて大人味のリッチなカレーに仕上げる事です。

カレーにワインを入れると深みが出て非常に美味しいです。

特に赤ワインは美味しいですね。

ぜひお試しください！

いかがでしたか？

ワインのダメージで代表的なブショネについて書きましたが

この他に「還元臭」「熱劣化」「酸化」など多数存在します。

機会があったら書きたいと思います。