BLOG
料理に合わせるワインがわからないと思っているあなたへ
- 2019.03.13
自分でワインを選びたい!
あなたがレストランに行ったり、自宅でご飯を食べる時に
「一緒に相性の良いワインを飲みたいな」
と思った事があると思います。
レストランではソムリエに聞けば事足りるかもしれませんが
自宅ではそうはいきません。
またレストランでも自分で選べたらカッコいいなと
思った事があるのではないでしょうか。
そんなあなたにワイン選びの秘訣をお話ししたいと思います。
魚に合うワインとは?
一般に魚は白ワイン、肉には赤ワインというのは
聞いた事があるとおもいます。
まず魚料理ですがシンプルにソテーした白身魚や
煮魚などはスッキリした白ワインが合います。
生牡蠣はミネラル豊富なスッキリした
酸味の強い白ワインが好相性です。
生牡蠣にレモンを絞る感覚に似ていますね。
これがバターソテーした牡蠣だと事情が変わってきます。
木樽で熟成したコッテリと濃い白ワインが合います。
クリーム煮にしても同様です。
味付けで組み合わせは変わります。
生牡蠣にコッテリの白を合わせてしまうと
生臭さが増幅されてヒドイ事になってしまいますので
ご注意くださいね。
ホタテや海老などの甘みはコッテリ白ワインの甘みと
よく調和しますのでオススメです。
バターで香ばしく焼き上げるとドンピシャ!な
組み合わせとなります。
魚に赤ワイン!?
赤ワインと魚は相性悪いのかな?とお思いの方も
いらっしゃるかもしれませんが
必ずしもそうとは限りません。
赤身の強い魚、マグロなどは赤ワインでも問題ありません。
マグロステーキなんか最高に赤ワインと合います。
鰤の照り焼きの様な濃い味付けの物も良いですね。
ただし、フルボディの濃い赤ワインとはあまり
合わせない方が良いかもしれません。
魚の味が赤ワインに負けてしまいます。
樽熟成させてないライトボディまたはミディアムボディの
赤ワインがオススメです。
イタリアのシチリアではカジキマグロのグリルに
樽熟成させてない赤ワイン、とりわけネロダヴォラという
品種のワインを合わせるのが定番です。
レガーメでは「イワシとジャガイモとチーズの温製テリーヌ」
という定番料理があるのですが、
これも赤ワインをオススメしています。
青魚を焼いた鉄分豊富な風味が赤ワインと合うんです。
「魚と赤ワインって意外と合うんだよ〜」と
お友達に自慢できますよ♫
肉が食べたいときは?
それでは肉料理ではどうでしょう。
鶏肉ですと胸肉やササミなどは脂が少なく
サッパリとしているので白ワインが合います。
鶏モモ肉になると脂がしっかりのってきますので
濃い白ワインやライトからミディアムボディの赤ワインが
良く合います。
焼き鳥で言えば塩焼きならピノノワールなどの
エレガントな赤ワイン、
タレ焼きなら果実味の豊富な濃いめの赤ワインが良いです。
豚肉ですと脂の甘さに合わせるのが良いと思います。
白ワインに合わせるならピノグリージョという品種を
私は好んで合わせます。
白桃系の甘い香りにしっかりとしたミネラルが下支えになって
ボリューム感のある味わいです。
パテドカンパーニュに合わせるのが私のお気に入りです。
豚肉と赤ワインを合わせるなら全てにおいて突出しない
中庸なワインを選びたいところです。
濃すぎるワインは肉の風味を消してしまいます。
樽熟成の風味が強いものは避けたほうが賢明かもしれません。
肉の王様、牛肉の相性
では牛肉ではどうでしょう。
サーロインやカルビなどガツンとくる味には
しっかりと濃く渋みが強いものが良いです。
渋みは脂を綺麗に洗い流して
口内をサッパリとさせてくれます。
カベルネソーヴィニョン種を使ったものが
良いと思います。
牛ヒレ肉や牛赤身肉のような脂肪分が少ない部位は
サンジョベーゼ種が肉の旨味をタンニンが引き出してくれ
強めの酸味が長く余韻に残ります。
なかでもブルネッロディモンタルチーノという
イタリアのトスカーナ州のサンジョベーゼ種のワインが
高貴な組み合わせです。
ちょっとお値段が張りますが試してみていただきたいです。
牛肉の赤ワイン煮になるとメルロ種が頭角を現します。
穏やかな渋みと柔らかな果実味が優しい肉の風味に
マッチします。
激辛料理とワイン
次は辛い料理に合うワインをご紹介したいと思います。
ズバリ!スパークリングワインです!!
ピリピリとした辛さの刺激と炭酸の刺激が
絶妙な組み合わせです。
麻婆豆腐を食べながらスパークリングワインを
流し込むのが私のお気に入りです。
果実味の強い甘味のある赤ワインも合いますので
ぜひお試しになってみてください。
ロゼは万能
最後にロゼワインを少しお話します。
近年ロゼワインの素晴らしさが徐々に日本でも
認知されつつあります。
昔のロゼワインの印象からか
「ロゼワインって甘いんじゃないの?」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが
近年の主流は辛口ですので食事にぴったり寄り添います。
フルコースを1本で通したい方には
ぜひロゼワインをお試しいただきたいです。
肉や魚、野菜にも合う万能ぶりを
ぜひ体感していただきたいと思います。
ザックリとご紹介させていただきましたが
同じブドウでも作られた国によって
合う合わないがございますので
色々チャレンジなさってみてください。
マリアージュは無限で奥が深く楽しい世界ですよ!