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究極の和牛「熊本あか牛」とは?
- 2019.07.12
和牛の種類
これから熊本あか牛の魅力について書こうと思いますが
その前に和牛の種類についてご説明いたします。
実は和牛は4種類しかありません。
黒毛和種(黒毛)、褐毛和種(あか牛)、日本短角種(短角牛)、無角和種
の4種類です。
そんな中でも圧倒的な飼育頭数を誇るのが黒毛で
161万頭ほど飼育されています。
ついで多いのがあか牛で2万2千頭ほどです。
黒毛の約77分の1しかありません。
和牛の市場は黒毛の市場と言っても過言ではなく
あか牛が希少な存在である事がお分かり頂けたかと思います。
霜降り肉から赤身肉へ
今、空前の赤身肉ブームとなっています。
脂が控えめで肉の味が濃いあか牛は大人気で
入手がとても困難になっています。
赤身肉ブームが来る前はあか牛は見向きもされませんでした。
サシのバッチリ入った黒毛和牛が人気だったからです。
「噛んで無いのに溶けてなくなる〜!」などと
テレビレポーターがよく騒いでいました。
冷静によく考えてみればオカシイ事に気付きます。
噛まずに溶けるという事は殆どが脂だという事です。
肉というより脂を食べていたのです。
「美味しいけど胃にもたれる。」
「飽きて量が食べられない。」
このような現象が起きていました。
A5やA4ランクのお肉を食べても
思ったより美味しくなかったという経験があるかと思います。
アルファベットは取れる肉の量(歩留まり)、
数字は赤身の色や霜降りの度合いなどで決められています。
お気付きかもしれませんが見た目で判断されています。
肉の風味は加味されていませんのでA5なのに美味しくない
という事が起こってしまいます。
対してあか牛はA4やA5というものは存在しません。
脂よりも肉本来の味を重視しているのです。
熊本あか牛の飼育
その飼育はまず熊本の草原で放牧され
のびのびと運動し自然の牧草や野草を食べて過ごします。
寒くなってくる12月頃には牛舎に入り
トウモロコシなどの穀物類も食べます。
放牧と肥育をバランスよく行っているので
サシが入りすぎず柔らかく味の濃いお肉となります。
「赤身肉って固い!」と思っている人も
いらっしゃると思います。
「◯きなりステーキ」に行かれた事がある方は
そのように感じてしまうのかもしれません。
いわゆる外国産のグラスフェッドビーフ(牧草飼育牛肉)で
見られる現象です。
牧草類のみを食べているとカチカチで噛みきれない
ゴム肉になってしまいます。
またジビエのような特有の臭みもあります。
あのチェーン店で何度かステーキを食べた事がありますが
固くて噛みきれず、肉の味がないのでソースをドバドバと
かけて強引に飲み込まなければなりませんでした。
店を出る頃にはアゴが痛くなってしまいます。
牧草だけでなく穀物類(グレインフェッド)も取り入れるのが
美味しい牛肉ができる秘訣です。
昨今のダイエットブームなど健康への興味の高まりを受け
あか牛は非常に注目されています。
低脂肪で柔らかく肉本来の味が楽しめて
ダイエットにも良いとあれば当然の結果です。
あなたにもぜひ体験していただきたいなと思っています。
赤身肉の常識がくつがえりますよ!