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あか牛に会いに熊本へ
- 2019.10.10
あか牛の聖地へ
熊本県に行って来ました。
熊本に行った目的は熊本あか牛を現地で食べるためです。
出向いた場所は「山の里」。
熊本駅から車で2時間超の産山村にあります。
当店で使用しているあか牛はここから直送していただいています。
1日2組限定で旅館業務も行なっています。
お米の収穫期という事もあり忙しいという事で
あか牛の見学はできないと伺っていました。
せめて現地であか牛を食べたいと思い
宿泊予約をして出向いたところ、
たまたま作業が少ない日に当たって見学を出来ることになりました。
飼育現場へ潜入
作業は井 俊介(い しゅんすけ)さん。2代目です。
牧草を食べています。
すごく大人しいので牛舎の中はとても静かです。
とても人懐っこいです。
ストレスフリーの環境で育てるとそうなるようです。
生産者が大事に育てている事がわかります。
濃厚飼料を与えています。
主にタンパク質主体で肥育のために与えます。
きな粉も与えるそうで他の生産者はあまりやる人はいないそう。
出産間際の雌牛。
もう2〜3日で産まれそうとの事。
「まだ食欲があるから今日は産まないねー」
「こういうのは人間と一緒」と奥様。
近くには池山水源があって、とてもキレイな水で
そのまま飲めるので牛も人間も超健康体になりそうです。
透明でカルキ臭は当然ないので激ウマです!
あか牛にとって大事な事
この後は井さんのご家族全員とあか牛を食べながら宴会!
初代ご夫婦、2代目ご夫婦、お子さん3人と私。
8人でワイワイ賑やかです。
ここで私が大失敗(汗)
あまりにも美味しかったので夢中で食べてしまい
写真を1枚も撮ってません。
なので味は想像してください(笑)
ワインを飲みながら色々な話を聞きました。
「私たちはA2の美味しい肉を作る事を目指しています。」
とても印象に残る言葉です。
そもそもあか牛は赤身が強い種なので
A4やA5には仕上げないそうです。
食べてても全然ギトギトしてないのでドンドン食べる事ができます。
でも1度A5の牛ができてしまった事があったそうです。
「そんなはずはない!」ととてもショックを受けて
その日はお葬式のように沈んだと仰ってました。
買ってきた仔牛の血統が問題で霜降りになりやすい体質だったため
A2の育て方でもA5になってしまった、、、。
他の農家さんでは「A5が出た!」と喜んで宴会をするそうです。
A5は肉の量が多いので儲かるから喜ぶ、、、
井さんは脂の量より味にこだわっているので
A5はいらない、、、。
あか牛に対する並々ならぬ情熱を見ました。
最近は太らせて脂っぽいあか牛が増えていると嘆いておられました。
確かに他の業者が「あか牛なのに脂が多いとクレームがある。」
と言っていたのを思い出しました。
あんなにいっぱい食べたのに
結局、私一人で400gもあか牛を食べてしまいました。
ロース、ソトモモ、マル、スネと色々出していただきました。
黒毛和牛なら200gも食べればお腹いっぱいなのに
まだまだ食べられそうでした。
翌朝は自家製のお漬物などたっぷりのおかずと
池山水源のお水で炊いたご飯。
お米がピカピカに光ってます。
あれだけあか牛を食べたのに翌朝は全く胃もたれせず
沢山ご飯を食べてしまいました。
この良い環境と育てている人の情熱が素晴らしいあか牛を
生んでいるのだなと実感できました。
井さんの育てた最高のあか牛を最高の状態で調理するよう
精進していきたいと思います。
あなたもぜひあか牛体験をしに当店にお越しください。
井さんのあか牛へのこだわりがうかがえる極上の赤身肉を
ご用意してお待ちしています。