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赤ワインを冷やすのはアリなのか?
- 2020.01.15
赤ワインの常温とは?
昔はよく「冷えた赤ワインちょうだい!」なんて言われる事が
夏には結構ありました。
最近ではあまり言われなくなりました。
『赤ワインは常温で飲む物』という知識が広まったからだと思います。
ですがここで言う常温とは何度ぐらいのものでしょうか?
実はそこらへんに野ざらしで置いた状態のワインは
常温とは呼べないのです。
ワインにおける常温とは16℃〜18℃程度です。
雨が少なく平均気温が低いヨーロッパでの環境です。
高温多湿の日本では当てはまりません。
当店ではワインセラーの温度を15℃に設定しています。
グラスに注いだ時に1℃上がる事を想定した温度です。
温度による味わいの違い
ワインの味は温度によってかなり変わります。
温度が高いと甘みを強く感じて全体がボヤけた印象になりますし
低いと酸味が立って渋味が強くなり、香りがあまり感じなくなります。
ではすべての赤ワインが16〜18℃が良いのかというと
そうともかぎりません。
例えばボジョレーヌーボーのような軽快でフレッシュな赤ワインは
タンニンが少ないので12℃程度の少し冷やし気味の方が
美味しかったりします。
と言ってもご家庭でワインセラーを持っている方は中々いませんし
難しいのかもしれません。
ご家庭で楽しむ場合は冬は暖房が効いていない部屋で保存して
飲む際に温かい部屋に持ってきて温度を上げてから飲む、
夏なら冷蔵庫に入れて飲む2時間前ぐらいに外に出しておくのが
オススメです。
温度が高い環境で保存すると劣化しますので
それなら冷蔵庫に入れる方が良いと思います。
外食での注意点
あと外食でワインを飲むときは注意が必要ですね。
いまだにワインセラーを導入していない店舗はかなりあります。
特に居酒屋チェーンなどワインに重きを置いていない店は
かなり要注意です。
アイスバケツにギンギンに冷やした赤ワインを入れてくるなんて
結構な確率であったりします。
むかし真夏に仲間数名と有名な焼肉屋に食事に行った時に
赤ワインをボトルで注文したのですが
「常温にしますか?冷蔵にしますか?」と謎めいたことを言われました。
「、、、常温で。」と言って出てきたのは
真夏に野ざらしにしたほんのり温かい状態でした(汗)
すかさず氷をお願いしてワイングラスに投入したのでした、、、。
ワインはどんなに高い物でも温度によって生かすも殺すも
できてしまいます。
お店選びは慎重に行いたいものですね!